原チャリと新しい僕

中秋の名月が
東京のこの街で見上げてもやたら眩しく、妖しく、逞しく、綺麗です。
キミも見ている?
僕も、見てます。
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原チャリに乗るようになったのは5,6年前からかな、HONDA monkeyという相棒でした。
実家が駅から遠く坂の上にあり、自転車通学の僕にとって、ぐいぐい抜き去って行くバイクは少なからず憧れの対象でした(でも自動二輪に乗る程の度胸はなかった)。
「綱島ラブソング」という曲を書いた頃はまだ、原チャリを持ってなかったんだけど、歌詞で
「コバルト原チャリを 土手に停めて 鶴見川」
っていうフレーズが思いついて、主人公である(自分とはかけ離れた)甘酸っぱい若者カップルの気持ちを想像しながら完成まで持っていこうとしてたんですね。
そこで思った。
実際に原チャリに乗ったら、もっとその甘酸っぱさや疾走感がリアルに感じ取れるかな、と。
で実際買った。紺色のmonkey。磯子のバイク屋で中古のやつを買うことにしました。
小さなmonkeyに図体のでかい僕が背中を丸めて乗るのは滑稽以外の何者でもない姿でしたが、とにかく愛しまくっておりました。フルノーマルで乗るのも一つのこだわり。何の手も加えずに乗り続けてきました。キックスタートはめんどくさいし、ギアチェンジで左足の靴の甲が汚れるし、でもとにかく小回りが利く可愛いヤツ。色んなトコに一緒に行きました。
インディーズの頃は綱島の河原で撮影、アーティスト写真にも使った。横浜CLUB24のワンマンではステージにも乗せた。練馬や駒込のスタジオまで、ギターをしょって走ってったこともあったなぁ。休みの日には横須賀からフェリーに乗って千葉に渡り、東京湾をぐるっと乗ったこともありました。

ガソリンスタンドの臭いってあるじゃないですか。
最近走っててもあの油の臭いがするなーと思って近所のバイク屋に見てもらったところ
「大変ですよ大関さん!
タンクの底に穴が開いて、そこからガソリンがぽたぽた漏れてるじゃないですか!
このまま乗ってたらいつかダメになるし、最悪、引火してバイク燃えちゃいますよー」
燃える?? 困る!!
良く見るとタンクの底の塗装がぱりぱりに剥がれてる(油で劣化して剥がれたらしい)。
そういえば最近加速が悪いし、ガソリンがすぐなくなると思っていた。
『修理代もろもろでかかる費用を考えると、
新しいものを買ったほうがいい。』
どの機械製品を使っていても、
壊れると、お店の人が使うようになる言葉です。
迷った。
僕のアイデンティティが、消えてしまう気がして。
でも逆に、掲げ慣れた自分の理想や、愛しすぎたちっぽけな日常に縛られず、新しいものに挑戦することこそ、次なる自分のスタンダードを見つけることなんじゃないかなぁ、と。
さんざん迷った挙句、
お別れをすることにしました。
クセも、唸り声も。
ちょっとまだ忘れることができないけど、
僕に色んな景色を見せてくれたこの相棒を、忘れません。

新しい愛車DaxHONDA。
僕が生まれた頃に流行った街乗りスクーターで、90年代にリバイバルしたヤツを手に入れました。キックでかかる、丸いライトの、クセのある、POPなヤツがほしくて、これに決めました。
「やっぱり原チャリ乗るんかい!」というツッコミは有難く頂戴することにして(笑)
こいつに乗って、
新しい景色と新しい匂いを、探しに行こう。
新しい自分で。
2007年09月25日 21:59
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