確かにポールがそこにいた
代官山にライブを見にゆきました。今帰ってきたところ。
この衝撃を、どう伝えよう。。

僕は、自分でもよく思うけど、聴く音楽が本当に雑食です。
特に神と崇めて、同一化したいがために完全コピーに明け暮れた、という絶対的な存在はいません。色んな人の色んなアイデアを食べて、僕は大きくなりました。そんな僕でも一貫して好きなのは
「POPでメロディアスな歌」。
ポールからこの部分をルーツとしてもらっているかもしれません。
音楽を気合いを入れて聴き始めたのは大学の2年に入ってからで、
それまでは、中学時代のバンドブームの頃のカセットをを繰り返し聞いては歌っていました。
学生時代にCDを買ったり、コンサートに行くことはほとんどありませんでした。
で、何も知らないまま路上ライブに感動し、
何も知らないまま、ライブハウスで歌い始めることにしました。
お客さんが増えて、プロになりたいと思うようになった。
でも甘くはなかった。
「本格的に音楽をやるというなら、まずビートルズを全部聴いてみな」
とライブハウスのおじさんに薦められ、とりあえず赤盤、青盤、白盤を聴くところから始めました。それがビートルズとの出会い。僕の洋楽(ほぼ)初体験でした。中でも好きになったのは、切ない曲。メロディアスな曲。遊び心のアイデアが詰まったファニーな楽曲たち。そのほとんどが、ポール作だと知ったのは、そこからずっと後の話です。
そこからとにかく、音楽を聴き漁った。会社に行く行き帰りと土日のほとんどの時間を使ってアーティストもジャンルもこだわらず聴き漁る事にした。ポールの雑食(色んな音楽を取り入れて自分のモノにしちゃう)の精神を、学んじゃったのかも。
もう大学3年。スタートが遅すぎる。知らない音楽が多すぎる。「遅くなんてない」とか自分に言い聞かせながら、そんなコンプレックスが強迫的な焦りとなって、僕はヘッドホンをはずさないで20代前半を過ごしました。耳ばっか肥えて手先が器用にならないギャップに苛立ってたりもした。「知ってる」だけで「できない」歯痒さに悶えた。
そんな中でもビートルズは聴き続けててました。一番最初に触れた洋楽、いわばバイブルだったし、現在生まれている多くの音楽がビートルズをルーツとしていたりするので、聞き返してみると(あ、ここを膨らましているのかーと)面白い。逆にビートルズが影響を受けた音楽を知ることでジャンルとかが見えてきた。1アーティストなのに、色んな人の色んな曲を聴いているような気がして飽きなかったっていうのも大きかったと思う。
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ライブハウスに行った事がある人は分かると思うけど、
受付でチケットを渡すと、一緒にライブハウスの1ヶ月スケジュールが載った「マンスリー」と呼ばれるチラシを渡されます。最初の頃の僕は、その「マンスリー」に載ったり、ぴあに載ったりすることで半分くらい目標を達成したようなもんだった(僕も有名人の仲間入りだー的な感じで浮かれていた)。
マイカルシアター本牧という、今はもうないライブハウスのマンスリーに僕の名前が印刷された状態で載った。そこに、いつもあった名前が「伊豆田洋之」さんだった。それで知っていた名前だ。
先日の松尾清憲さんのライブにお邪魔したとき、
こんなチラシを発見。

サエキけんぞうさん司会と書いてあったので、ライブ後、会場にいらしたサエキさんを果敢にも直撃。
「ぼ、ぼ、僕ポール大好きなんです!このライブ、行きたいんですっ」と涙目でお願いして、お邪魔させていただけた、というわけです。
で、ライブ。
伊豆田洋之さんがポールでした。
いや、冗談じゃなく、大げさじゃなく、マジで。
ポールの伊豆田さんが、リンダ(ポールの最初の奥さんでWingsのメンバー。98年他界)に「My Love」を語りかけるように歌っている。
大好きな「Your mother should know」も「I Will」も、「Ebony & Ivory」も、歌ってくれた。
「Yesterday」も「Let It Be」も「Blackbird」も「You never give me your money」も、「Anotherday」も歌ってくれた(しかも演奏が完璧)。
ゲストの松尾さん・杉真理さんも、司会のサエキさんも、みんな笑顔で最後のセッション「Silly Love Songs」。
最高だったなぁ。
鉄道が好きだけど、僕なんかよりも心血注いで乗りつくして、調べつくして、買い漁って・・鉄道を愛して、全てを捧げている人がいる。そんな彼らにはかなわないよなぁ、と思う。
僕ポール好きなんて言ってたけど、全然屁だ。ポールの音楽を隅々まで知って、練習して、愛して、表現できる先輩方がこんなにいる。僕なんかほんと屁だ。空気と混ざって消えてしまいそうだ(笑)
全然、
マジ全然まだまだだなぁ、俺なんか。
「Silly Love Songs」のリフレイン、I love you〜 っていうフレーズが帰り道、
頭の前の方で、繰り返し繰り返し、流れた。
愛するだけじゃダメなんだ。
愛して、何をしたかが大事で、
それがつまり、今の自分の姿なんだ。
2007年10月13日 00:54
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