oozekitaku diary

「それ」のこと

簡単に分かれ目を定義するならば、こうだ。
「それ」に気がついているか、気がついていないか。

* * *

今日は激しい雷雨をかいくぐって、新宿曙橋へ大久保理くんのライブに出かけた。

彼の声は、今でも忘れることができない。
どうすれば「売れる」のか、さえない現状を脱出できるのか・・同じところをぐるぐる回りながらそんなことばっかり考えていた8年くらい前の正月。初日の出を見に深夜から走らせていた、AMしか流れない車のカーラジオから、彼の声は聞こえてきたのだった。

「ふれあい」という二人組のうた。
デビューしてすぐだった頃のように思う。
そのメインボーカルが理くんだ。

正月特別番組の、妙に賑やかにしよう、派手に浮かれた感じにしようと演出する進行の中で、ゲストとして紹介された彼らの歌は、正直浮きまくっていた。凛としすぎていた。

でも、それは僕の心にすーーっと入ってきた。たぶん僕みたいな多くの人の心に同じように入っていったに違いない。
地元の近く、藤沢の路上ライブから一躍デビューを成し遂げたという紹介に、焦燥感を掻き立てられたのを今でもはっきりと覚えている。(何が違うんだろう)って、言わなかったけどずっと思ってた。


たぶんそのときだったか、
この人は所謂「それ」に気がついているからだと、そう思えたのだった。
「それ」に気がついているか、いないか・・そこが魅力的な音楽人かそうでないかの決定的な違いだ、という確信に至った。世に残っている歌はみんなそういう人が歌っているのだ。と。


それ以来、試行錯誤しているけど、
僕は「それ」を手に入れたんだろうか。

* * *

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大久保理くんは、鎌倉在住のアーティスト。
http://www.geocities.jp/bokunotenonakani78/
今度、8/21の海PUZZLEに、
一緒に出演してくれることになりました。

2009年06月17日 02:46

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