lopo

地元に戻ると、つい寄ってしまう店がある。
lopoという名前のその小さな店は、
検索しても出てこない。
ホームページなどもない。
繁華街から外れているが、駅から5分の場所にある。
でもなぜか、車ではほとんど辿り着けない所にある。
戸塚という町の川と路地の構成が頭に入っている人なら
簡単にみつけられる、そんな心をくすぐる場所に、その店はある。
開いてる時間帯が読めないので、
寄ってみて、開いてれば入れる、という
カウンターが一つあるだけの小さな店。
好きな音楽を聴きたければリクエストしてもいいし
DJだってできるし、DVDも見れたりする。
歌いたければギターがある。知らない客同士でハモったりもする。
カポやピックは僕がよく置き忘れる。
マスターはあまり喋らない。
でもそれ程つまらなそうでもない。
話せば受け止めてくれるし、
歌と向き合ってるときは歌に向き合ってくれる。
心を許すこと、そのバランスをよく知っている。
そんな彼が、ぼそっと夢を語ってくれた。
たまにしか来ない僕にだ。それだけで少し嬉しい気持ちになった。
「ここの隣に、ライブできるスペースをつくりたいんだよね」
となりに半地下の物件があって、
でも半分物置のように放っておいたらしい。
そこにトイレの壁をぶち抜いて、入り口して
防音のドアをつけて・・
なんて、
冗談ぽく笑った。
本当に、
冗談だと思った。
3ヶ月振りくらいか、訪れて驚いた。

工事がはじまっていたのだ。
経営的なこともいろいろあるだろう。
時代的なことも、いろいろ。
制約的なことも、
限界的なことも
それでも、

かたちにしてこその夢。だと、
何も語らずに語ってくれているような気がして
なんだか嬉しくて、
内装工事の道具に囲まれたその半地下で
生歌で1曲、歌わしてもらった。
2009年11月20日 01:59
祭りのあと
母校の学園祭へ。

人が入れ替わり、服や髪型や話し言葉が入れ替わり、流行りを敏感に取り入れたり、逆に取り入れないように頑なになったりしながら学生たちが何か探している。今年もこの季節がやってきました。
銀杏臭いメインストリートに並ぶ屋台。左右両側にあったほうが猥雑な祭り感あるよなぁ、なんて思いを堪えつつ見やれば、学生の頃僕の所属してたバスケサークルと人気を二分したもう一つのバスケサークルのテントがあり、1,2年生たちであろう彼らのしゃべり場となっておりました。
僕らのサークルは残念ながらなくなってしまいましたが、こうやって続いてる歴史にほっこりと心が和む瞬間です。売りに来てくれたものはなるべく買おうとする先輩風。「値段が安くならないならもうひとつおまけしてよ!(^^)」などとひやかしつつ。

俺らの時にはじめた企画がまだ生き残ってる!
早い話がTV番組「料理の鉄人」のパクりですが(笑)美味しさ、斬新さや人気で屋台一番を競ってもらおうというもの。これで上位入賞すると、実際売り上げが跳ね上がるそうで、これでかなり屋台料理の質があがったと評判なのです。イベントの最初に後輩にリンゴかじらせたなぁ(鹿賀丈史さんの真似)。懐かしい。
あの頃はちっぽけなことに必死だったなぁ。
そしてちっぽけなことにもちゃんと必死になれてた。
僕らの代のあとくらいから「学祭実行委員会」はイベント企画サークルの様なアイデア集団となっていました。毎年集まる後輩の中には広告の仕事に携わるようになったやつも多い。
「そんな面白いか・・?」ってことでも面白さを見つけて自分達から面白がった。そうすることで生まれた価値を先輩がいる企業とかに企画書作ってプレゼンして広告や協賛をもらう。そうして得た数々の広告に囲まれると、ちょっとした本物感がでてきて悦に浸る。ちょっとひねるとこんなに面白い!っていうのをみんなで競っていました。

音楽部門とイベント・舞台・有名人を取りまとめてた僕は、つい、↑写真のようなひとけのなくなった舞台というものに愛着があるのです。
盛り上がってキモチが渦巻いた場所には必ず何かが宿っている。それを知れたのもココだった。後輩達と一緒に酔っ払った頭でステージに上り、一通り変な踊りを踊ったあと、横にいた現役の学祭委員の子に「祭りのあとのせつなさを忘れないでね」と伝えた。気がする。
2009年11月07日 13:24
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