日記

HOME » 日記 > まとまらないから動くしかない
投稿日:2011年06月17日(金) 1:26:29

考えをまとめようと思い、
メモ帳に文字を連ねる。

しかし、どれも的を射ていない気がして、消す。
心がこもってない、嘘臭い、違う。そう自ら感じて消す。

もう一度書こうと画面に向かうも、駄目だ一向にまとまらない。
そんな日が続いた。ていうか続いている。

一体今僕は何を発信すればよいのだろうか。

目を逸らすように関係ないことは書ける。
忘れようと楽しいことを書こうと思えば書ける。
でも肝心なことがかけない。端的にまとまらない。
嘘じゃない、口から出まかせじゃない、
心のメッセージが書けない。

そもそもそんなの必要かもわからない。
必要じゃないかもしれない。

なぜか書けないか分かりたい。でも分からないからEnter押せない。
確信を持った自分の気持ちでないから押せない。

批判や揶揄覚悟で思ってることを書く勇気がない。
そう、勇気がないんだ今。

言い切るということは、
意図する以外の部分は切り捨てるということでもある。

「こっちに行く」って決めたらもう「やっぱりやめてこっちに行く」はない。
それが潔さだと思うけど断定するってとても勇気がいることだ。

結局は、動いて感じたことでないと発信できない。
机上でみえた結論じゃ納得して発信できない。
まだ問題は解決してない。不安は煽りたくない。でも不安に抗いたくもない。

それで、動くことにした。
今は動くことでしか実感できない。

サンプラザ中野くんのレコーディングへの参加や被災地での活動に同行を志願した。
今できることは何か、そう考えた結論だ。やると決めたから精一杯取り組む。

被災地である
石巻、東塩釜、郡山、須賀川、新地町、大船渡でライブを行い、物資を届けた。

動くことで役に立ちたい。というのは前提としてある。
でもそれだけじゃない。

自分の実感としたい。
絶望し、不安の中で立ち上がろうと前向きな笑顔を見せてくれる。でもきっと夜になったりひとりになったら居たたまれない感情に支配されてしまうであろう皆さんの生活。そして我々を見つめる目。報道に色付けされない事実を知りたい。Youtubeの衝撃的な映像を踏まえて、平気であるこの身の存在自体が苦しい気持ちなってしまうことをおしてでも感じたい。

瓦礫を触って、道具箱、衣類、ひしゃげた鍋、割れたレコード盤、つぶれた車、ふとん、割れた食器、古くからそこにある看板、名前入りのファミコンカセット、本。陸に上がったままの船。砂にまみれた生活の一部を手で触るまで分からない鼻を突く生命の匂いに触れて実感したい。

そうしないと、本当の言葉を吐けないと思っている。
そして本当の言葉で語りたい。

気持ちのままの文章、ですが、
まとまらないままでも今日はEnterを押すことにする。